研究実績の概要 |
2018年度の研究成果(Thomas AM, Shiba S, et al. Nat Med 2019, Wirbel J, Shiba S, et al. Nat Med. 2019. Yachida S, Shiba S, et al. Nat Med 2019)を踏まえ、2019年度も同様に、国立がん研究センター中央病院において収集した便サンプルを、メタゲノム解析及びメタボローム解析を用いて、腸内細菌叢並びに代謝産物を同定した。当該サンプルの臨床情報をもとに、個々の疾患に特徴的な腸内環境を解明する研究を継続して行った。 2019年度は、胃切除後の患者さんを対象とし、胃切除後患者の腸内環境と健常者の腸内環境を比較検討を行い、胃切除後に変化する腸内細菌叢及び代謝産物を同定した。本研究によって、胃切除による腸内環境の変化、並びにその影響が明らかとなり、国際的な医学雑誌へ研究成果を報告した(Erawijantari PP, Shiba S, et al. Gut. 2020)。 これまでの研究成果を基盤として、2020年度は先進ゲノム支援に採択され、より一層研究の進展に向けて準備を整え、実行していく予定である。
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