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2019 年度 実績報告書

NASHにおける中鎖脂肪酸の治療応用と分子標的治療につながる関連遺伝子の検索

研究課題

研究課題/領域番号 18K15809
研究機関山梨大学

研究代表者

古屋 信二  山梨大学, 大学院総合研究部, 特任助教 (80622381)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワードNASH / NAFLD / マウス / 中鎖脂肪酸
研究実績の概要

A) 複数のNAFLD/NASHモデルを用いたそれぞれの病態特徴の比較、およびヒトNAFLD/NASHの臨床的特徴と病理組織学的所見にて比較検討した。
a) NAFLD/NASHモデルの作成: C57/BL6 に、chow diet(コントロール群) と通常の高脂肪食(HFD)、MCD 食を与えたモデルと、遺伝子組換えモデルdb/db マウス、自然発症NAFLD(STAM)。
b) マウスモ デルは、肝障害、脂肪化、線維化の程度を血清、肝パラフィン切片、肝凍結切片を用い、血清肝酵素レベルやNASHスコアや免疫 組織染色法、qPCRを用いて比較検討し、それぞれの病態を比較検討し、ヒトNASHとの病態病期と比較した。肝障害は、HFD、db/db、MCD、STAMの順に強くなり、STAMマウスに関しては肝腫瘍を認め、担癌状態にまでなった。
B) 複数のNAFLD/NASHモデルを用いたMCT混餌投与による NAFLD/NASH改善効果を検証した。上記 A)a)のマウスモデルの脂肪成分 を MCT に置き換えた高脂肪食を継続的に投与し病態と投与効果を検討し、複数モデルでMCTのNASH予防効果を認めた。特にHFDにMCTを加えた群では優位にNASHの予防効果を認めたが、MCDでは障害が高度であり、優位な抑制効果は得られなかった。
C) NAFLD/NASHの抑制効果と肝発癌抑制効果を明らかとする。上記 B)で効果の得られたマウス デルを選択し次世代シークエンス技術を用いて、それぞれの遺伝子発現の観点から横断的にトランスクリプトーム解析にて行い、関連遺伝子とPathwayの同定を行なった。炎症性サイトカインや脂肪生成・分解の経路に偏位を認め、いくつかの関連遺伝子mRNAとmiRNAの候補を同定し、検証実験を行なった。

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公開日: 2021-01-27  

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