• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

PKRによる肝細胞癌増殖と代謝分子制御の機序解析および新規治療標的の探索

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K15818
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関愛媛大学

研究代表者

渡辺 崇夫  愛媛大学, 医学系研究科, 講師 (90650458)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード肝細胞癌 / PKR / 細胞増殖 / 血管新生 / 阻害剤 / 増殖因子
研究成果の概要

PKR阻害剤 (oxindole/imidazole compound: C16)の腫瘍抑制効果とその機序を明らかにした。肝細胞癌細胞株Huh7の腫瘍増殖はPKR阻害剤添加により容量依存性に抑制された。ヌードマウスにHuh7細胞を皮下移植し、PKR阻害剤の連日腹腔内投与を行ったところ、腫瘍体積の増加が抑制された。PKR阻害剤投与後の腫瘍内では、PKR阻害剤投与により顕著に血管数が減少していた。血管新生抑制の機序として、PKR阻害剤添加により各種増殖因子の発現低下が見られた。以上の結果からPKR阻害剤は腫瘍微小環境にも影響を与え、増殖因子の発現抑制により血管新生を抑制する作用も有していた。

自由記述の分野

消化器内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在、肝細胞癌に対する治療は、手術、内科的な局所治療としてRFA、TACEなどが用いられている。しかし肝細胞癌患者の高齢化、その高い再発率から患者への負担の少ない薬物治療の開発が必要である。治療効果のエビデンスのある薬物もごく限られているのが現状である。本研究では細胞株とマウスを用いた検討を行い、PKR阻害剤により肝細胞癌の増殖、血管新生が抑制されることを示した。PKRをターゲットとした治療は肝細胞癌における新規治療となり得ると考えられた。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi