研究課題/領域番号 |
18K15828
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
鈴木 裕可 愛知学院大学, 薬学部, 講師 (00581026)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | Piezo1チャネル / 肝線維化 |
研究実績の概要 |
平成30年度に関しては、「肝星細胞におけるPiezo1チャネルの機能解析」、「肝星細胞においてPiezo1チャネルが細胞機能に及ぼす影響」、「肝星細胞におけるPiezo1チャネルの局在」に関して検討を進めた。 まず、「肝星細胞におけるPiezo1チャネルの機能解析」に関しては、肝星細胞を活性化すると報告されている様々な薬物が、ヒト肝星細胞株であるLX-2においてPiezo1チャネルのチャネル活性に及ぼす影響を検討した。現在、LX-2におけるPiezo1チャネルのタンパク質発現解析およびsiRNAを用いたPiezo1チャネルの機能解析を検討中である。また、LX-2におけるPiezo1チャネル以外のカチオンチャネルの機能発現についても検討を進めている。 「肝星細胞においてPiezo1チャネルが細胞機能に及ぼす影響」に関しては、Piezo1チャネル活性化薬であるYoda-1がLX-2の細胞増殖に及ぼす影響を検討した。また、Yoda-1がコラーゲンなどの細胞外マトリックスやマトリックスメタロプロテアーゼなどのmRNA発現やタンパク質発現、酵素活性に及ぼす影響についても検討した。さらに、細胞形態に及ぼす影響に関しても検討した。現在、様々な薬物とYoda-1を共添加し、LX-2の細胞機能に及ぼす影響を検討している。 「肝星細胞におけるPiezo1チャネルの局在」に関しては、免疫染色法を用いてLX-2におけるPiezo1チャネルの細胞内局在を観察した。現在、様々な刺激を行ったLX-2におけるPiezo1チャネルの細胞内局在変化を検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究申請において挙げた研究目的のうち、「肝星細胞におけるPiezo1チャネルの機能解析」、「肝星細胞においてPiezo1チャネルが細胞機能に及ぼす影響」、「肝星細胞におけるPiezo1チャネルの局在」についてはいくつかの検討を進めることができた。 特に「肝星細胞においてPiezo1チャネルが細胞機能に及ぼす影響」、「肝星細胞におけるPiezo1チャネルの局在」については多くの研究結果を得ることができており、さらに詳細な検討を進めていきたい。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度は、「肝星細胞におけるPiezo1チャネルの機能解析」、「肝星細胞においてPiezo1チャネルが細胞機能に及ぼす影響」、「肝星細胞におけるPiezo1チャネルの局在」について、平成30年度に引き続き検討を進めていきたい。 本研究申請において挙げた研究目的のうち、「肝線維症モデルマウスを用いた解析」に関しては現段階で検討を進めていないため、研究に着手していきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
購入予定の試薬に関して国内在庫がなく、年度内に購入することができなかったため、次年度に購入する予定である。 令和元年度に関しては、予算を消耗品購入に充てる予定である。
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