2019年度に関しては、「肝星細胞におけるPiezo1チャネルの機能解析」、「肝星細胞においてPiezo1チャネルが細胞機能に及ぼす影響」、「肝星細胞におけるPiezo1チャネルの局在」、「肝線維症モデルマウスを用いた解析」について検討を進めた。 「肝星細胞におけるPiezo1チャネルの機能解析」に関しては、LX-2におけるPiezo1チャネル以外のカチオンチャネルの機能発現について、機械刺激受容チャネルを中心として検討した。また、LX-2において機械刺激により細胞内カルシウム濃度が上昇することが確認できたため、今後さらに詳細な検討を行う予定である。LX-2におけるsiRNAを用いたPiezo1チャネルの機能解析に関しては、LX-2へのsiRNA導入が困難であり、検討するに至らなかった。 「肝星細胞においてPiezo1チャネルが細胞機能に及ぼす影響」に関しては、Piezo1チャネル活性化が肝星細胞の活性化に及ぼす影響を検討した。また、Piezo1チャネル活性化による細胞内カルシウムの濃度上昇が細胞形態変化に及ぼす影響をより詳細に検討した。 「肝星細胞におけるPiezo1チャネルの局在」に関しては、様々な薬物がLX-2におけるPiezo1チャネルの細胞内局在および発現量に及ぼす影響を免疫細胞染色法により検討した。 「肝線維症モデルマウスを用いた解析」に関しては、肝線維症モデルマウスの作成を試みており、Piezo1チャネル活性化薬投与による影響に関しては今後検討する予定である。
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