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2020 年度 実施状況報告書

自走式カプセル内視鏡による全消化管内視鏡観察への挑戦

研究課題

研究課題/領域番号 18K15829
研究機関大阪医科大学

研究代表者

太田 和寛  大阪医科大学, 医学部, 助教 (50802526)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード自走式カプセル内視鏡
研究実績の概要

以前の基礎実験の段階で、PillCamCOLON2(カプセル内視鏡)で作成したSPCEでは、より強くした磁場内ではカメラ撮影機能がストップしてしまう現象が起きた。現在は基礎実験に立ち返って、弱い磁場で、PillCamCOLON2で作成したSPCEが模型内でどのようにすればスムーズに動かせるのかを再検討していた。そのため、臨床試験の開始が遅れていたが、2020年2月から臨床試験開始となった。現在のところ、6名の被験者に関して消化管自走実験を行い、データ集積中である。
自走式カプセル内視鏡開発における明らかになった問題点は下記の通り。①前庭部が円錐形になっており、頭が引っ掛かると旋回できない。旋回するには胃の短軸径が小さすぎる。旋回の軸の中心がヒレなので、旋回の半径が大きくなるため、壁にぶつかって旋回しにくい。②動かしにくい場合の他の原因として、ヒレが襞に挟まってしまっている場合がある。③磁場発生装置にリクライニング機能を付けてはどうか。④傾斜が登りにくい。⑤リアルタイムでSPCEの位置や方向性を確認できる方法はないか?
残念ながら現在は新型コロナウイルス感染拡大のため、症例蓄積は一時中止とし、現状までのデータを論文に投稿し、先日アクセプトされたところである。
今後は臨床研究が行えないため、残額に限りはあるものの、本研究で明らかになった問題点から改良を加え、新型の自走式カプセル内視鏡を開発し、さらなる研究を継続している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

現在は新型コロナウイルス感染拡大により臨床研究は中止とした。しかし、機器開発などの基礎的な実験を行っている。

今後の研究の推進方策

現状の自走式カプセル内視鏡での臨床研究は、新型コロナウイルス感染拡大により継続困難と判断し、現状までを論文にした。
並行して、改良した自走式カプセル内視鏡を開発しており、基礎実験を継続していく。

次年度使用額が生じた理由

臨床試験の開始の遅れ・中止により、期間延長を行い次年度に研究費を使用することとした。次年度は自走式カプセル内視鏡の改良・開発を行うため、次年度使用額はその費用に充てる予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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