自走式カプセル内視鏡での全消化管観察におけるの有用性と安全性を検討した。 被験者5名に磁場の副作用は確認されなかった。胃の観察に予想以上に時間がかかった場合、飲み込んだ唾液によって視野が狭くなることがわかった。幽門部は非常に移動しにくく、内視鏡のフィンが小腸や大腸のひだに引っかかることもあった。 既存の自走式カプセル内視鏡の問題点を解決するためには、薬などで消化管内の環境をコントロールすることが必要になるかもしれない。今回の成果は、他の研究者が体外から制御可能なカプセル内視鏡を開発し、リアルタイムで観察できるようにするための指針となると思われる。
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