NASHの病態にはオートファジー機能異常及び小胞体ストレスが関連し、NASH患者では、糖尿病罹患率が高い。本研究では、小胞体ストレス誘導剤であるタプシガルジン、ツニカマイシン、ピュロマイシンを培養細胞に負荷し、薬剤によりオートファジーの異なる反応(促進あるいは、後期段階の障害)を認める事を明らかにした。また、小胞体ストレス誘導剤単独では、Mallory-Denk Body(MDB)の形成を認めなかった。更に、インスリン抵抗性ではなく、糖単独で小胞体ストレスおよび酸化ストレスが生じた。小胞体ストレス誘導剤と高濃度の糖を同時に負荷する事で、小胞体ストレスが増悪する事を明らかにした。
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