研究課題
現在、脳血管疾患は日本人の死亡原因の第3位であり、その中で脳梗塞は生活習慣の変化とともに増加傾向にある。脳梗塞の原因の第1位は心原性脳梗塞であり、その要因としては心房細動が挙げられる。昨今の不整脈診療は従来の薬物療法に加えカテーテルアブレーション治療による根治術、特に心房細動に対する治療は高齢化、高血圧、糖尿病などの生活習慣病増加に伴う罹患人口の増加やカテーテルなどの治療機器および周辺機器含めたデバイスの革新、改良に伴い簡便化し、全国的な治療件数は増加の一途を辿っている。一方、心房細動アブレーション後に再発が一定数存在しているのも事実である。これに対する取り組みとして手技自体の大規模な臨床研究が複数実施されているが統一した見解は得られていない。そこには心房細動の発症要因が一元的に説明できない点が関与している。具体的には背景要因として既知の高血圧、糖尿病、年齢などがわかっているが、こういった要因に対する積極的なリスク因子介入は、心房細動アブレーションの長期成績を改善し、不整脈基質を改善する効果は既に報告がある。心臓リハビリテーションは日本循環器学会のガイドライン上も交感神経僅少の低下、副交感神経緊張亢進、圧受容体感受性の改善があげられ、これらは不整脈トリガー、基質の両面への効果が期待できる。このことを応用し、アブレーション治療後の心臓リハビリテーション介入効果を探索的に検証することが本研究の目的である
4: 遅れている
本年度は当初見込んでいた対象患者の治療件数が想定より少なかった
次年度以降の組み入れ件数は増加する見込みである
昨年度の物品費が研究進捗の遅れにより想定より少なかったため次年度での購入予定としている。
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