• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実施状況報告書

心房細動アブレーション後におけるインターバルトレーニングの有効性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K15840
研究機関東京大学

研究代表者

小栗 岳  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00750001)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード心房細動 / 心臓リハビリテーション / アブレーション
研究実績の概要

現在、脳血管疾患は日本人の死亡原因の第3位であり、その中で脳梗塞は生活習慣の変化とともに増加傾向にある。脳梗塞の原因の第1位は心原性脳梗塞であり、
その要因としては心房細動が挙げられる。昨今の不整脈診療は従来の薬物療法に加えカテーテルアブレーション治療による根治術、特に心房細動に対する治療は高齢化、高血圧、糖尿病などの生活習慣病増加に伴う罹患人口の増加やカテーテルなどの治療機器および周辺機器含めたデバイスの革新、改良に伴い簡便化し、全国的な治療件数は増加の一途を辿っている。一方、心房細動アブレーション後に再発が一定数存在しているのも事実である。これに対する取り組みとして手技自体の大規模な臨床研究が複数実施されているが統一した見解は得られていない。
そこには心房細動の発症要因が一元的に説明できない点が関与している。具体的には背景要因として既知の高血圧、糖尿病、年齢などがわかっているが、こういった要因に対する積極的なリスク因子介入は、心房細動アブレーションの長期成績を改善し、不整脈基質を改善する効果は既に報告がある。心臓リハビリテーションは日本循環器学会のガイドライン上も交感神経僅少の低下、副交感神経緊張亢進、圧受容体感受性の改善があげられ、これらは不整脈トリガー、基質の両面への効果が期待できる。このことを応用し、アブレーション治療後の心臓リハビリテーション介入効果を探索的に検証することが本研究の目的である。今年度の組み入れは一定数進行しており、また、別途実施の探索研究についても症例集積が進んでいる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年度と比較し、今年度の組み入れは一定数実施できたが、昨年度の不足分はまだ補えていない

今後の研究の推進方策

引き続き、新規の組み入れを実施予定ではあるものの、一方でCOVID-19の影響で、感染予防の観点から、新規の心臓リハビリ自体が当院で導入できない状況であり、予定数に達しない可能性が非常に高く、予定数途中での中間解析も現在、検討している。

次年度使用額が生じた理由

前年度と比較すると患者組み入れは順調であるが、前年度の不足分を補えておらず、一部物品購入や諸経費が次年度に繰り越しとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 圧負荷モデルマウスにおける心室筋細胞のイオンチャネルのリモデリング:単一細胞RNAseq解析による検討2019

    • 著者名/発表者名
      小栗岳, 野村征太郎, 中島敏明, 菊地宏信, 小尾正太郎, 井上晃男, 小室一成
    • 学会等名
      第67回 日本心臓病学会学術集会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2019-09-13 – 2019-09-15

URL: 

公開日: 2021-01-27   更新日: 2021-04-05  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi