最終年度の研究実績として、新型コロナウィルスの影響により心臓リハビリ室での実施が不可能となり、新たなリクルートができない状況となってしまった為、目標到症例数には及ばず、解析対象となる人数にも到達しない結果となった。本研究は閉鎖された心臓リハビリ室での1対1対応での実施となるため昨今の事情を鑑みると最終年度の新規エントリー、研究の遂行は不可能となってしまった。 一方で、本研究について実際に介入した群について症例個別でみていくと心不全の指標となるBNPや心房細動再発率は低い傾向がみられた。また左房系の縮小などいわるゆる再発指標になりうるデータに関してもその有効性が垣間みられた。つまり、心房細動アブレーション後の介入について一定の効果があると思われるものの、実際の解析含めての検討ではない為、当初の研究計画の目標症例数実施まで研究の遂行が現時点でのタスクとなる。 今後症例が集積していくことでその有効性は十分検討できると思われる。 今後の計画としては、今回のアブレーション術後介入研究については引き続き継続して実施する予定である。その一方で従来の手法とは一線を画した、リモートや在宅で可能な介入や指導などが考慮される状況となっていることは紛れもない事実である。 今回の研究計画と併せて実施しているサブ研究として呼吸機能評価については一定の症例集積ができた為、今回の研究成果として現在論文化している。
|