今後の研究の推進方策 |
今年度の結果から,糖尿病を合併する肺高血圧においては,Fasudl(Rock阻害剤)が内皮機能障害に対して有効である可能性が示唆された.そこで次年度は,当初の計画通り,糖尿病・肺高血圧ラットに対してFasudilの慢性投与を行い,左右心機能,冠循環・肺循環機能をin vivoで評価・検討する予定である.これらの結果をもとに,RhoA,Rock1,Rock2,eNOS,PKG,PKC,CKの蛋白発現を定量解析し,糖尿病と肺高血圧を合併するHFpEFの発症におけるRockを介したメカニズムを解析していく.
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