心不全パンデミックと称されるように、今後心不全患者が増加することが予想されている。 有効な薬物療法やデバイス治療が開発されてきた一方で、いまだに心不全の予後は不良であるが、そこには心不全発症の分子病態解明が不十分であることから新規治療方法の開発が進まない背景がある。本研究では、RNA代謝制御に着目して、心臓リモデリングの病態解明を目的とした解析を行った。CCR4-NOT複合体は巨大なタンパク質複合体であり、生命維持に必須であることが分かっている。その機能的意義を解明することで、新たな心不全発症機序の解明やひいては治療法開発に貢献すると考えられる。
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