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2018 年度 実施状況報告書

エリート脂肪幹細胞を用いた新規micro RNAの同定と血管新生療法への応用

研究課題

研究課題/領域番号 18K15883
研究機関金沢大学

研究代表者

井上 己音  金沢大学, 附属病院, 医員 (00781147)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード脂肪組織由来間葉系幹細胞 / 血管新生
研究実績の概要

患者の皮下脂肪組織より組織に常在する幹細胞(間葉系幹細胞)を分離し、虚血臓器に直接投与する幹細胞治療は、食の欧米化・高齢化の進行に伴い虚血性疾患が増加の一途を辿る本邦において期待を集めてきている。しかしながら、細胞治療は細胞採取に伴う侵襲・コストの問題から、必要な際に反復治療ができないという点が最大の問題点である。そこで我々は、幹細胞移植を要さない再生医療の実現のために、本研究を着想した。近年、幹細胞特有の再生治療効果のメカニズムとして、多彩な遺伝子発現制御ネットワークを形成する小分子RNA(miRNA)による機能性核酸の作用が注目されている。申請者は、ヒト脂肪組織幹細胞の横断的な機能解析により、虚血臓器において高い組織定着能を有しかつ血管新生効果をもつエリート幹細胞(LNGFR陽性幹細胞)を同定した。本研究では、エリート幹細胞の有する高い治療効果をmiRNAが介するとの仮説を検証することにより、細胞移植を必要としない、低侵襲かつ反復投与可能で、より高い直接効果を期待できる血管再生医療を実現できる可能性がある。

本年度我々は、2サンプルのヒト脂肪組織由来幹細胞より、LNGFR陽性・陰性サブセットに分離の上で培養幹細胞を樹立した。また低酸素培養を開始し、アポトーシスアッセイの確認や、HIF-1Aなどの発現亢進を指標に条件検討を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

もう2-3症例サンプルの集積に遅れがでている。その他は概ね順調に経過している。

今後の研究の推進方策

現在、早期の症例集積から培養幹細胞樹立に向けてリクルートを行っている。

次年度使用額が生じた理由

臨床サンプル集積の遅れがあり、一部まだ予定実験を行えていないため

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] ヒト脂肪組織由来間質細胞中の血管新生サブセットの同定2019

    • 著者名/発表者名
      井上己音
    • 学会等名
      日本再生医療学会総会
  • [学会発表] Human CD271-positive Adipose Derived Stem Cells are the Angiogenic Subset with Less-aged and Less-fibrotic gene expression profile2018

    • 著者名/発表者名
      Oto Inoue
    • 学会等名
      AHA scientific sessions
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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