動脈硬化性疾患の一つである閉塞性動脈硬化症が進行すると重症虚血肢となり、下肢の切断が必要になることがある。こうなってしまうと従来の血管内治療や薬物療法では一時的に創傷治癒が得られても極めて再発率が高い状況となり、複数回の入院後には結局膝下切断をしないと救命できない状況に陥り得る。 一方、脂肪幹細胞移植による再生医療も効果の検証段階であり施行できる施設は少なく昨今の再生医療新法により今は施行が出来ない状態である。本研究により血管内治療+脂肪幹細胞移植のハイブリッド治療は重症虚血肢により大事な足を失う危機にある患者を救う画期的な治療として期待している。
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