研究課題
DSC2(G790Δ)KIマウスの作成、繁殖、genotypingに成功した。作成したDSC2(G790Δ)KIマウスの表現型を確認するために経時的に心電図および心エコーを行った。また、テレメトリー植え込み下にVT誘発試験や運動負荷試験を施行した。しかしDSC2(G790Δ)KIマウスにおいて有意な不整脈の増加は認めなかった。施行後は心臓を摘出し、心臓の組織学的性状を光顕で検討した。組織性状は、HE, Azanの染色では大きな変化は認めず、また右室においてARVCを示唆するような所見もなかった。さらに蛍光免疫染色により、DSC2を含む様々なデスモゾーム関連蛋白の染色をしたが、大きな変化を認めなかった。心エコーによる計測でDSC2 KIマウスは特にホモマウスにおいて軽度の心拡大と収縮性の低下を認めた。WTマウスおよびDSC2KIマウスの左室心筋細胞を単離し、共焦点レーザー顕微鏡を用いてCa2+ sparkを測定した。またion Optixのシステムを用いCa2+ transientとcell shorteningを解析した。DSC2(G790Δ)KIマウスではホモマウスにおいてややcell shorteningの低下が認められた。左室心筋のホモジネートからWestern blot法にてRyR2, SERCA, PLBの量とリン酸化レベル(RyR2, PLB)を調べた。その結果蛋白レベルでは大きな変化は認めなかった。上記知見を論文にまとめ投稿した。
すべて 2019
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件)
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