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2021 年度 研究成果報告書

脈波自由行動下血圧計による冬季入浴中の血圧の実態調査

研究課題

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研究課題/領域番号 18K15899
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

田井 義彬  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (60812394)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード入浴関連死 / 自由行動下血圧 / 皮膚温 / 疫学研究
研究成果の概要

本邦における入浴関連死亡数は、交通事故死亡数を上回り、特に冬季・高齢者において増加する。しかし、入浴関連死の発生機序は十分に解明されておらず、家庭内入浴中の血圧・脈拍変化も明らかになっていない。
今回我々は地域住民を対象に実生活環境下の血圧・皮膚温を24時間反復測定することで、入浴中において浴槽入浴開始直後に自由行動下血圧がピークに達し、浴槽入浴開始から約15分間は脈拍が上昇し続けることを明らかにした。また、非入浴時と比較した浴槽入浴中の血圧・脈拍の変化を定量した。加えて、浴槽入浴中の皮膚温上昇が大きいほど、血圧・脈拍の上昇も大きいことを示した。

自由記述の分野

疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

脈波自由行動下血圧計を用いることで、実生活下、浴槽入浴中の血圧・脈拍変化を初めて報告した。皮膚温の同時測定により、入浴による温熱曝露の程度と血圧・脈拍との関連を明らかにした。過去の類似研究は、主に若年者を対象とした制御環境下の結果に限られてきたため、本研究成果は、家庭内で特に高齢者に生じる入浴関連死の機序解明・予防法確立につながる結果であるとか考える。血圧・脈拍の変動を抑制する入浴方法を提示することで、急激な血行動態変化によって生じうる心血管疾患、意識消失とそれに引き続く溺水を予防できる可能性を示唆した。

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公開日: 2023-01-30  

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