純化精製したヒトiPS細胞由来心筋細胞を免疫不全マウスとラットに移植したところ血管新生を認めレシピエントの心臓に大量に生着し、腫瘍形成を認めなかった。また、移植心筋細胞はconnexin 43 を発現していた。一方、純化精製せずに移植を行った群では腫瘍形成が確認された。これらの成果より純化精製によって心筋細胞を安全に長期生着可能なことが確認された。また、心不全ラットへの移植によって心筋球移植群では心機能の改善が明らかになり、移植心筋細胞はより成熟したサルコメアを有することが確認された。さらにサルの虚血再灌流モデルを用いて心筋細胞を移植することによって心機能改善効果と催不整脈性を評価している。
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