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2018 年度 実施状況報告書

LC3を標的とした新たな喘息治療法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18K15913
研究機関旭川医科大学

研究代表者

南 幸範  旭川医科大学, 大学病院, 助教 (10545445)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード培養条件 / air-liquid interface / BEAS-2B
研究実績の概要


購入した細胞(BEAS-2B)が正常に増殖するかを推奨培地であるBEBM/BEGM培地で確認した。その後、今後の実験に足りるようにBEAS-2Bを増やし、CELLBANKER 2(無血清タイプ細胞保存液、ZENOAQ)を用いて-80℃で保存した。また、培養条件の確認のため、一部の細胞を推奨培地であるBEBM/BEGM培地と、文献上は同細胞を培養可能とされている10%ウシ胎児血清(FBS)を付加したRPMI-1640培地(R10培地)、RPMI-1640培地(血清付加なし)で培養し、増殖速度を比較した。結果は、R10培地とRPMI-1640培地(血清付加なし)で培養した細胞はBEBM/BEGM培地で培養した細胞と比較し、増殖速度がかなり遅いことが判明した。また、R10培地で培養した細胞の一部に細胞質が他と比較し多い細胞群が見られるようになり、FBSによる意図せぬ分化が起こった可能性が示唆された。このため、以後の実験はBEBM/BEGM培地で行うこととした。
細胞をair-liquid interface(ALI)で培養し、その後、走査電子顕微鏡で杯細胞内のムチン顆粒を各群で比較する部分は本学の解剖学講座顕微解剖学分野の協力のもとで行うため、使用するtranswell insertが走査電子顕微鏡の前処置に耐えられるか確認した。十分前処置に耐えられると確認できたため、まずはコントロール群とIL-13付加群をALIで7日間と当初の計画の10日間培養した。顕微鏡で確認したが、7日間の培養も10日間の培養も細胞の分化が思わしくないと判断した。このため、現在はALIでの培養期間を14日間に変更し細胞の分化を確認しているところである。14日間の培養条件でも細胞分化が思わしくない場合は、説明と同意を得た喘息患者もしくは非喘息患者から得られた細胞を用いての検討の方に進むことも計画している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

昨年9月の地震のため実験自体の開始が遅れたことと、個人的な理由として妻の出産があり、その前後の妻の体調が思わしくなく、看病していたため、実験へ適当なエフォートを割くことができなかった。

今後の研究の推進方策

ALIでの培養期間を14日間に変更し細胞(BEAS-2B)の分化を確認する。14日間の培養条件でも細胞分化が思わしくない場合は、説明と同意を得た喘息患者もしくは非喘息患者から得られた細胞を用いての検討の方に進むことも計画している。

次年度使用額が生じた理由

実験計画が遅れており、それに伴い、qPCRやELISAなどに必要な物品の購入を先送りにしているため。

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公開日: 2019-12-27  

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