本研究では、まだ、ヒトの気道環境を模した気道上皮培養方法(ALI)を用いて、IL-13付加によって気管支喘息と同様の気道上皮の変化があることを確認するところまでにとどまっている。しかしながら、現在検討している条件が整うことで先の検討へ進むことができれば、Autophagyには細胞からの分泌を促進する機構が存在することも指摘されており、Autophagy関連タンパクであるLC3を制御することで気道上皮細胞からのムチン産生が抑制されることが予想される。LC3を制御することでムチン産生が抑制されれば、重症喘息を含む様々な難治性の呼吸器疾患の増悪の抑制または病態の改善に大いに役立つと考えられる。
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