過敏性肺炎の一種である鳥関連過敏性肺炎は、鳥のフンや羽毛の吸入により生じるびまん性肺疾患である。これまで疾患特異的な免疫応答を評価する標準的な検査方法は存在しなかったが、今回の検討の結果、ImmunoCAP法によるハト、インコ抗原に対する血清中の特異的IgG抗体測定の有用性が明らかとなり、2021年に保険収載された。また我々が同定したハトフン中の抗原タンパクであるImmunoglobulin lambda-like polypeptide-1; IGLL-1のリコンビナントタンパクを利用した血清中特異的IgG抗体の測定系を確立し、臨床的有用性について検討を行い今後論文化する予定である。
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