喫煙者を含む、前向き6年間の難治性喘息コホート研究のデータを用いて種々の解析を行った。サイトカインなどの分子の他、呼吸機能やその他喘息の状態を把握するための指標をバイオマーカーと捉え、経年変化に着目した。 血液、喀痰中のサイトカインの経年変化に関しては、現在のところ有力な結果は得られておらず、今後も解析を続けていく。呼吸機能に関しては、現在解析中であり、今年度中に学会・論文発表の予定である。3年間の増悪調査において、3年間持続的に複数回増悪する群は、好酸球や呼気中一酸化窒素濃度など、いわゆるTh2マーカーとの関連が見られた。カットオフ値を用いた病型分類を試みており、現在論文作成中である。
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