我々は簡便にACOの臨床的特徴を再現する動物モデルとして、植物パパイヤ由来システインプロテアーゼであるパパインに着目した。ブタ膵臓エラスターゼ(PPE)によるCOPDモデル、およびPBS投与群を対象として、パパインを反復投与したモデルと比較した。各群の肺病理においては、PPE群とパパイン群では気腫形成が認められた。またパパインを反復投与したマウスでは、気管支肺胞洗浄液の好酸球が他群と比較して有意に増加し、またメサコリン吸入に対する気道過敏性試験で、パパイン群は有意に気道過敏性の亢進を示し、喘息の特徴も示された。パパイン反復投与マウスはヒトACOを模したモデルとして妥当であると示された。
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