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2019 年度 実施状況報告書

ドレブリン測定による肺癌診断法の開発と肺腺がんにおけるドレブリンの分子機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K15954
研究機関熊本大学

研究代表者

猪山 慎治  熊本大学, 病院, 特任助教 (70806497)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードドレブリン / 肺腺がん / 肺扁平上皮がん
研究実績の概要

ドレブリン高発現であると、肺腺がん患者の予後が悪くなることが、前研究でわかっている。肺腺がんにおけるドレブリンの機能については不明なことが多く、機能解析を行っている。ドレブリン高発現である肺腺がん細胞株A549を用いたドレブリン機能解析は継続し行っている。SiRNAを導入しドレブリンをKnock downを行い、細胞数カウントや発色試薬を用いた細胞数測定キットを用いて増殖抑制の解析を行っている。一方、ドレブリン発現ベクターを作製し、これを肺腺がん細胞株に遺伝子移入し、siRNA実験で観察された変化とは逆の変化を観察できるかどうかを確認する。 siRNA導入株に発現ベクターを遺伝子移入し、siRNAの効果が回復できるかどうかを検討する。
非小細胞肺癌や小細胞肺がん患者に対して、臨床において免疫チェックポイント阻害薬を使用することが増え、治療効果を実感している。免疫治療の有用なマーカーとして腫瘍のPD-L1発現やTMB(tumor mutation burden)でのデータは示されているが、絶対的マーカーではない。肺扁平上がんにおけるドレブリンの発現解析を行っている中、腫瘍内リンパ球にもドレブリン発現があることに注目した。腫瘍内リンパ球とドレブリン共発現を観察するため、蛍光色素を利用し、ドレブリン、CD3、サイトケラチンにて多重免疫組織化学染色を行った。多重染色解析ソフト (StrataQuest)を使用し、腫瘍内のドレブリン発現Tリンパ球と免疫治療や化学療法の効果の関連性や予後について解析を行っている。また非小細胞肺がん患者の血液中の細胞をFACS解析でドレブリン発現リンパ球の解析を今後検討している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

病院業務に追われることが多く、体調不良も重なり、体力の回復に時間を要した。効率的な業務を心がけ、研究時間の確保していきたい。

今後の研究の推進方策

COVID-19の流行に伴い、いままでと環境が変わり、教育や臨床の調整に時間を割いている。効率的な業務をこころがけたい。

次年度使用額が生じた理由

計画の遅れがあり、助成金が生じたが、今後ドレブリンの機能解析、腫瘍内ドレブリン発現リンパ球の解析を行っていくため、次年度も科研費が必要です。

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公開日: 2021-01-27  

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