研究課題/領域番号 |
18K15957
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
金子 美子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30768825)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | Stevens-Johnson症候群 / 閉塞性細気管支炎 / 好酸球性炎症 / PTGER遺伝子多型 |
研究成果の概要 |
重症薬疹であるSJS/TENに続発する呼吸器合併症の一つである閉塞性細気管支炎は、急性期発症、亜急性進行、10年以上経過する慢性進行例など多彩な臨床像を示した。胸部CT画像による定量的解析では、全肺容積の増加と容積の増加した肺葉では小気道病変の尺度と相関のあるMLD 呼気/吸気比、WTなどの気道病変指標の高値を示し、気道リモデリングと過膨張変化の関連が示唆された。PTGER遺伝子多型rs 7543182において、アスピリン喘息集団はEP3蛋白発現と正の相関を認めるT alleleと関連を認め、SJS/TEN眼後遺症症例とは相反する相関を認めた。
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自由記述の分野 |
呼吸器内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アスピリン喘息ではEP3蛋白発現において正の相関が示唆され、EP3発現の豊富な血小板を介した炎症経路や気道粘膜におけるPGE2-EP3を介した気道炎症制御機構など本疾患の病態の理解を支持する結果を認めた。本研究により、SJS/TEN呼吸器合併症、特に閉塞性細気管支炎の多彩な臨床像が明らかになり、胸部CT定量的解析により気道病変の詳細な画像的検討を行った。日本アレルギー学会・日本呼吸器学会等の基盤学会における本研究の学会発表及び誌上報告により、診療及び研究両面での診療科横断的な協力基盤(皮膚科・眼科・内科)が構築された。
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