2019 年度実績報告書

第三世代EGFR－TKIの耐性化機序の解明と臨床への還元システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号	18K15959
研究機関	慶應義塾大学
研究代表者	額賀重成慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (70645613)
研究期間 (年度)	2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード	EGFR-TKI / 耐性化機序 / 非小細胞肺癌
研究実績の概要	第三世代EGFR-TKIへ耐性化した患者検体を収集するためにKLOG（keio lung oncology group）を通じて慶應義塾大学病院呼吸器内科関連病院より検体収集を行うフローの構築を行った。既に得られている耐性症例の検体については当初は患者腫瘍組織移植マウスモデルへの移植や培養細胞株の樹立により検討を進める予定であったが、同検体を用いたオルガノイドの作成を進めることができている。次世代シーケンサーを用いた網羅的遺伝子解析を行い、患者腫瘍組織移植マウスモデルやオルガノイドを用いた耐性機序の検討が進められている。現時点で得られている耐性検体から新規耐性機序の可能性がある結果が得られており、更に検討を進めている状況である。現在は更に検体回収を行い、耐性細胞のライブラリーを充実させ、各施設における耐性化の状況について評価を進めている。