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2019 年度 研究成果報告書

アスベストにより惹起される自然免疫系炎症をターゲットとした悪性胸膜中皮腫の創薬

研究課題

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研究課題/領域番号 18K15962
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

南 俊行  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (00705113)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード悪性胸膜中皮腫 / 腫瘍関連マクロファージ / インフラマソーム / 癌幹細胞 / IL-1受容体
研究成果の概要

悪性胸膜中皮腫(Malignant Pleural Mesothelioma: MPM)は難治性悪性疾患で、有効な治療法の開発は喫緊の課題である。
MPM細胞では正常中皮細胞に比べIL-1 receptor(IL-1R)の発現が亢進しており、recombinant IL-1βで刺激すると足場非依存性の増殖能が高まる事が分かった。IL-1βのは腫瘍関連マクロファージ由来でparacrineにMPMの悪性度に関与している事が、MΦに分化誘導した細胞とMPM細胞の共培養実験で示唆された。実際に化学療法を行ったMPM症例においてIL-1Rを高発現している症例では、全生存期間が短い傾向が確認された。

自由記述の分野

呼吸器悪性腫瘍

研究成果の学術的意義や社会的意義

悪性胸膜中皮腫(Malignant pleural mesothelioma: MPM)は難治性悪性腫瘍で、「発生」については、アスベストの関与が証明されているが、その「進展」にアスベストが関与しているかは解明されていない。
本研究では、アスベストが腫瘍関連マクロファージのインフラマソームを恒常的に活性化する事によって分泌される炎症性サイトカインIL-1βが、MPM細胞のIL-1Rを介してMPMの悪性度の促進、幹細胞化に関与している事が示唆された。
従って、IL-1β/IL-1Rのシグナルを抑制する事は、化学療法に対するMPM細胞の感受性を高め、予後の改善に繋がる可能性があると考えられた。

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公開日: 2021-02-19  

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