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2018 年度 実施状況報告書

芳香族炭化水素受容体(AhR)活性化を介した尿細管間質における炎症抑制機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K15972
研究機関山梨大学

研究代表者

高村 武之  山梨大学, 医学部附属病院, 医員 (30814248)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード芳香族炭化水素受容体 / 慢性腎臓病
研究実績の概要

Aryl hydrocarbon receptor(AhR)は、ダイオキシンなどに代表される芳香族炭化水素の受容体であるが、近年免疫系における炎症の調節因子として重要な役割を持つことが明らかになってきた。一方、慢性腎臓病患者は既に1000万人を超え、透析患者数も増加の一途を辿っており、腎臓病はもはや国民病となっている。申請者らはこれまでにAhR経路の活性化が炎症性腸疾患において防御的な役割を果たすことを世界で初めて報告した。AhRは尿細管上皮細胞においても発現が確認されているものの、その役割については様々な報告があり明確になっていない。本研究ではこれまでの我々の成果を発展させ、AhR経路の活性化が尿細管間質の炎症を抑制するメカニズムを解明することを目的とする。現在、WTのC57BL/6Jおよび尿細管上皮細胞株のAhR活性をアゴニストを使用し確認する作業を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

臨床業務が増加しており、基礎実験に費やす時間が減ったため。

今後の研究の推進方策

尿細管上皮細胞株のHK-2、およびWild type C57BL/6Jにキャベツやブロッコリーといったアブラナ科の植物に多く含まれるI3C (indole-3-carbinol)を投与し、AhR活性化能を確認する。また続いて、腎尿細管間質の線維化を誘導するために一側尿管結紮を行うとともに、I3C 20mg/kgを14日間経口投与し、尿細管間質の形態学的変化を病理学的に検討する。

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公開日: 2019-12-27  

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