当院で施行した腎生検96例において、細動脈硝子化、動脈硬化、尿細管間質病変(IFTA)、全節性硬化率(GS)を評価、また各種CKD-MBDマーカー、心マーカー、インスリン抵抗性マーカーを評価したところ、IFTAは、1,25D、BNPと関連しており、GSはFGF23、BNP、FGF21と関連がみられた。細動脈硝子化と関連したバイオマーカーは見られなかった。次に腎組織が腎予後に与える影響について2年間観察しえた54例について検討を行った。細動脈硝子化、動脈硬化、尿細管間質病変の組織学的指標と2年間での腎エンドポイント(Cr1.5倍化、透析導入、腎移植)の間に有意な関係は見られなかった。
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