AAVは,しばしば半月体形成性糸球体腎炎から急速進行性腎障害をきたし, 重篤な場合には肺出血をきたして死亡する難病である.AAVの活動性とANCA抗体価は,相関することが多いが,そうでない症例もあり,病勢や再発・再燃を速やかに評価,診断できない症例が存在することが問題となっている.したがって新しいバイオマーカーが切望されている.本研究によって,preFCがAAV症例の血中で検出され,preFC/CD45陽性単核球比が健常者や他の膠原病症例よりも高値であることが判明した.これにより,preFCが新たなバイオマーカーとなる可能性が示唆された.今後さらに,動物実験による裏付けが重要である.
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