THP-1細胞から分化・活性化されたマクロファージにGLP-1受容体作動薬であるExendin-4(Ex-4)を添加することで炎症性サイトカイン産生が抑制された。また、腹膜線維化モデルマウスにEx-4を投与し、腹膜線維化軽減、腹膜組織におけるPAI-1発現や炎症性サイトカインの発現が改善した。マクロファージに存在するGLP-1受容体を介した保護効果が期待され、そのメカニズムとしてマクロファージ由来のエクソソームに内在するマイクロRNAの発現変化を介した制御機構に着目し検討したが、Ex-4で有意な発現変化を認めるマイクロRNAの同定にはまだ至らず、今後の課題と思われた。
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