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2020 年度 研究成果報告書

リソソーム障害に着目した慢性腎臓病における糸球体上皮細胞障害機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K15998
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

山原 真子  滋賀医科大学, 医学部, 特任講師 (70731941)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード慢性腎臓病 / ポドサイト / リソソーム
研究成果の概要

わが国における慢性腎臓病(CKD)の患者数は増加しており、その発症機構の解明は重要な研究課題である。CKDの診断基準でもある蛋白尿の原因となるのは、主にポドサイトの障害であるが、分裂・再生能のないポドサイトにとって、細胞内恒常性維持は重要である。今回、CKDのポドサイト障害に対し、細胞内の蛋白分解を担うリソソームの機能強化が細胞保護的に働くと仮説をたて、検証を行った。リソソームは転写因子TFEBにより発現調節される。TFEBの活性化によりポドサイト障害が抑制されることが明らかとなり、TFEBによるリソソームの活性化を介したCKDポドサイト障害の抑制が新たな治療戦略になり得る可能性が示唆された。

自由記述の分野

腎臓病

研究成果の学術的意義や社会的意義

わが国の慢性腎臓病(CKD)患者数は増加の一途を辿っている。CKDとは糸球体濾過量の低下、蛋白尿の持続により定義される疾患群で、その病態は多種多様である。しかし、蛋白尿の主な原因となるのは糸球体スリット膜を形成するポドサイトの障害であり、この障害を抑制する機構を解明すれば、すなわち多くのCKD患者にとっての新たな治療法の開発につながると考えられる。今回、分裂能を有さないポドサイトにおいて、細胞内の蛋白分解を担うリソソームの転写因子TFEB活性化による細胞保護効果が明らかとなった。TFEBによるリソソームの活性化を介したポドサイト障害の抑制がCKDの新たな治療戦略になり得る可能性が示唆された。

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公開日: 2022-01-27  

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