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2021 年度 研究成果報告書

新規抗動脈硬化因子可溶型Flt-1による腎硬化症の発症機序解明と臨床的展開

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16005
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

松井 勝  奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (70533727)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード慢性腎臓病 / 動脈硬化症 / 悪性腫瘍
研究成果の概要

血管内皮増殖因子ファミリーの一つである胎盤増殖因子(PlGF)は動脈硬化や悪性腫瘍の進展に関連する炎症性サイトカインである。われわれはPlGFが腎細動脈の動脈硬化病変にも寄与していることを証明するとともに、PlGFと悪性腫瘍の発症について調査する前段階的研究として慢性腎臓病と悪性腫瘍の関連性について調査した。
慢性腎臓病の血清サンプルを用いて、血中PlGF濃度が細動脈の硝子化病変の程度ならびに間質の線維化病変と正の相関関係を示し、さらに将来的な腎性貧血発症のバイオマーカーになることも証明した。また、特定健診データを用いて軽微な尿蛋白が悪性腫瘍の進展に有意な関連があることを証明した。

自由記述の分野

慢性腎臓病

研究成果の学術的意義や社会的意義

血中PlGF濃度の高値が慢性腎臓病の腎組織における高度の動脈硬化病変に関連していたことは、PlGFを標的とした腎硬化症の新規治療法の開発に繋がる可能性がある.また、慢性炎症を背景とする腎性貧血の発症や進展に対する治療法にも発展すると期待される.わが国の慢性腎臓病の基礎疾患として最も多い腎硬化症に対してPlGFが新たな分子機序の一つとして提案できることは臨床的学術意義としてその貢献度は大きいと考える。また、PlGFと悪性腫瘍の関連性を調査する前段階として日本人の特定健診を用いて、軽微な尿蛋白から悪性腫瘍の発症リスクになることを証明できたことは今後の健診の新たな着眼点として重大な社会的意義となる。

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公開日: 2023-01-30  

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