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2019 年度 研究成果報告書

過形成副甲状腺の周辺脂肪組織に検出される異所的な副甲状腺ホルモン産生細胞の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16009
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関東海大学

研究代表者

巽 亮子  東海大学, 医学部, 助教 (60631819)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード二次性副甲状腺機能亢進症
研究成果の概要

二次性副甲状腺機能亢進症患者から摘出した過形成副甲状腺とその周辺組織を調査し、31名中23名(74.2%)の患者において副甲状腺を取り巻く脂肪組織からの副甲状腺ホルモン(PTH)産生と脂肪組織中に散在する異所性PTH産生細胞のコロニーを見出した。この異所性PTH産生細胞と脂肪組織の由来を明らかにするため、腎不全免疫不全ラットの甲状腺下にヒト副甲状腺の組織片を移植したところ、1~3ヵ月後に移植片で脂肪細胞の分化マーカーPPARγとPerilipinの発現を検出した。副甲状腺細胞は脂肪細胞への分化転換が可能であり、腺周囲に蓄積する脂肪組織は腺外に排出された副甲状腺細胞に由来すると考えられた。

自由記述の分野

腎臓内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)は慢性腎不全の過程で進行する血中のカルシウムやリン、ビタミンDの濃度調整不良に反応した適応症として発症し、副甲状腺細胞の増殖と過形成、副甲状腺ホルモンの過剰な産生と分泌を特徴とする。進行したSHPTは高カルシウム血症や高リン血症を促進させ、異所性石灰化や血管硬化症などを誘発して透析患者の予後に関わるが、SHPTの発症と進行については不明な点が多い。本研究はSHPTの発症と進行を周辺組織を含めて総合的に理解するために、過形成副甲状腺への脂肪蓄積のメカニズムについて調査する。その成果により高い有効性を持つ新たな治療法の開発基盤を提供することが期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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