プロトンポンプ阻害剤は広く使用されている薬剤であり広く使用されている。CYP2C19はプロトンポンプ阻害剤の代謝に関与する遺伝子多型であり。多型によりプロトンポンプ阻害剤の代謝が異なり血中濃度に影響することが知られている。本研究の目的はCYP2C19遺伝子の腎不全患者に与える影響について明らかにすることにある。血液透析患者の前向きコホート研究を基に解析を行い、プロトンポンプ阻害剤の使用は腎不全患者の全死亡、感染症の発症、骨折に有意に関与することを見出した。いずれのアウトカムも非内服群に比べて高率であった。またこれらの影響がCYP2C19の3群に分けた遺伝子多型により異なる可能性が示唆された。
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