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2020 年度 研究成果報告書

慢性腎臓病の尿細管間質病変形成における接着分子CADM1の役割

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16014
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

高島 康利  京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (10797070)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード慢性腎臓病 / CADM1 / 尿細管間質炎 / NK細胞 / T細胞 / バイオマーカー
研究成果の概要

慢性腎臓病患者の尿中CADM1 shedding産物濃度測定結果と腎臓組織障害との関連性を127例の患者検体を用いて解析した。44例において健常者群と比較して尿中CADM1濃度の有意な上昇を確認した。病理組織学的な尿細管間質性病変(上皮変性、間質性炎症、および間質線維化)のスコアリング結果と尿中CADM1濃度との間に相関関係は示されなかった。しかし、病理組織学的スコアと腎機能(推定GFR値)の間には弱い逆相関(R2 = 0.292)が認められ、この傾向は尿中CADM1濃度が高い患者で顕著であったことから、尿中CADM1は慢性腎臓病の病勢を反映するバイオマーカーの一候補になりえると考える。

自由記述の分野

腎臓病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

尿中CADM1 shedding産物は尿細管でのCADM1 shedding状態を反映すると推定され、尿細管変性を直接的に推測しうる新マーカーとして意義深いと考える。今後、CADM1と相互作用を示すと推定されるCRTAM陽性細胞障害性Tリンパ球やCRTAM陽性NK(Natural killer)細胞の尿細管間質病変形成への関与を証明できれば、CADM1が慢性腎臓病の病態理解に新機軸をもたらすと期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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