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2020 年度 研究成果報告書

好中球と表皮細胞に起因した重症薬疹発症の機序解明と早期診断血清マーカーの確立

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16022
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53050:皮膚科学関連
研究機関山梨大学

研究代表者

木下 真直  山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (90813717)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードStevens-Johnson症候群 / 中毒性表皮壊死症 / 好中球 / NETs / NETosis
研究成果の概要

重症薬疹である Stevens-Johnson症候群 (SJS)と中毒性表皮壊死症(Toxic Epidermal Necrolysis: TEN)は、全身の表皮壊死に加え多臓器障害を伴い、ときに致死的となる。我々は、活性化した好中球が表皮内に浸潤し、Neutrophil extracellular traps (NETs) を形成することが、SJS/TENの病態に関与していることを見出した。さらに、NETs により放出される抗菌ペプチド (LL37)が表皮に作用することで、ネクロプトーシスによる広範な表皮細胞死が惹起されることを明らかにした。

自由記述の分野

皮膚免疫

研究成果の学術的意義や社会的意義

薬疹は内服薬や注射薬などの投薬により発症し、全身の皮膚粘膜に障害をきたす。特に重症薬疹である SJS/TEN は、全身の表皮壊死に加え多臓器障害を伴い、ときに致死的となる。仮に救命できても、失明など重篤な後遺症を残す患者は多い。薬剤による健康障害としては、重症薬疹が最多である (医薬品医療機器総合機構の集計)。
本来、治療目的で行われる投薬による医原性疾患であること、老若男女を問わず発症しうること、急激な転機で致死的になり得ることから、その病態解明と治療確立は切迫した課題である。

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公開日: 2022-01-27  

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