重症薬疹である Stevens-Johnson症候群 (SJS)と中毒性表皮壊死症(Toxic Epidermal Necrolysis: TEN)は、全身の表皮壊死に加え多臓器障害を伴い、ときに致死的となる。我々は、活性化した好中球が表皮内に浸潤し、Neutrophil extracellular traps (NETs) を形成することが、SJS/TENの病態に関与していることを見出した。さらに、NETs により放出される抗菌ペプチド (LL37)が表皮に作用することで、ネクロプトーシスによる広範な表皮細胞死が惹起されることを明らかにした。
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