研究実績の概要 |
<研究目的> 本研究は, メラノーマ細胞において、PITX1による増殖抑制経路の分子機構を明らかにすることを目的としている。
<研究結果> 昨年度までの研究成果より, PITX1の発現誘導に伴って発現上昇する遺伝子Aを同定した。本年度では、PITX1が転写因子であることからPITX1タンパクが遺伝子Aのプロモーターを直接制御している可能性を検討するために, 遺伝子Aプロモーターをルシフェラーゼの上流にクローニングしたベクターを構築してレポーター解析を行った。その結果、PITX1が遺伝子Aのプロモーターに直接作用していることが示唆された。これらの結果から、本研究の目的であるPITX1によるメラノーマ増殖抑制経路について、具体的な遺伝子の相互作用として説明できる可能性が示唆される。一方、メラノーマのBRAF阻害剤耐性株の樹立にも成功し, PITX1による薬剤耐性株への効果の検討の準備も整った。
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