• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実績報告書

PITX1-SOX10を標的とした新規メラノーマ治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 18K16030
研究機関鳥取大学

研究代表者

大平 崇人  鳥取大学, 医学部, 助教 (60757665)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードメラノーマ / 薬剤耐性 / がん抑制遺伝子 / がん遺伝子
研究実績の概要

<研究目的>
本研究は、メラノーマ細胞において、PITX1による増殖抑制経路の分子機構を明らかにすることを目的としている。
<研究結果>
昨年度までの研究成果より、PITX1の発現誘導に伴って発現上昇する遺伝子Aを同定した。さらに、PITX1が転写因子であることからPITX1タンパクが遺伝子Aのプロモーターに直接的に結合し、その発現を制御していることを明らかにした。本年度では、in vivoでのPITX1による抗腫瘍効果を確認するために、マウス皮下腫瘍モデルを用いた解析を行った。その結果、PITX1発現群においてコントロール群と比較して腫瘍体積の縮小および重量の低下が認められた。また、腫瘍塊を取り出し、免疫組織化学染色により、PITX1の発現にともなった遺伝子Aの発現誘導と遺伝子Bの発現低下を確認した。加えて、増殖マーカーであるKi-67の発現低下とアポトーシスマーカーであるCL-Caspase3の発現上昇も確認した。一方、データベース上(GEO)のRNA-seqデータを用いてメラノーマ組織におけるPITX1, 遺伝子A, 遺伝子Bの発現を解析した結果、PITX1と遺伝子Aは正の相関性を遺伝子Aと遺伝子Bは負の相関性を示すことを確認した。

以上の結果から、PITX1による遺伝子Aの発現誘導は、遺伝子Bの発現抑制を介して、メラノーマ細胞の増殖を阻害する新規がん抑制経路(PITX1/遺伝子A経路)の存在が示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] A novel Xist RNA-mediated chromosome inactivation model using a mouse artificial chromosome2020

    • 著者名/発表者名
      Inaoka Daigo、Sunamura Naohiro、Ohira Takahito、Nakayama Yuji、Kugoh Hiroyuki
    • 雑誌名

      Biotechnology Letters

      巻: 42 ページ: 697~705

    • DOI

      10.1007/s10529-020-02826-z

    • 査読あり
  • [学会発表] PITX1 is a novel suppressor of SOX10 and inhibit melanoma growth.2020

    • 著者名/発表者名
      T. Ohira, H. Kugoh.
    • 学会等名
      第79回 日本癌学会学術総会
  • [備考] 鳥取大学 医学部 生命科学科細胞ゲノム機能学 HP

    • URL

      https://saiboukougaku.jimdo.c

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi