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2021 年度 研究成果報告書

遺伝性色素異常症の遺伝子解析システムの確立およびゲノム編集技術を用いた機能解析

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16046
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53050:皮膚科学関連
研究機関山形大学

研究代表者

岡村 賢  山形大学, 医学部, 助教 (40637229)

研究期間 (年度) 2021-03-01 – 2022-03-31
キーワード遺伝性色素異常症 / 眼皮膚白皮症 / ゲノム編集 / CRISPR/Cas9
研究成果の概要

眼皮膚白皮症やまだら症、遺伝性対側性色素異常症など、単一の遺伝子の変異によって引き起こされる遺伝性色素異常症が疑われる患者さんに対し、網羅的に責任遺伝子群の遺伝子変異を検査できるシステムを構築しました。これにより、診断精度・効率が飛躍的に向上し、従来の方法で診断不能であった患者さんの正確な診断に繋げることもできました。
さらに、遺伝子変異の病原性がわからないものに関しては、ゲノム編集技術を用いてマウスを使って患者さんと同じ変異を再現することでその変異の機能的意義、さらにはその遺伝子の働きの一端を解明することができました。

自由記述の分野

色素異常症

研究成果の学術的意義や社会的意義

遺伝性色素異常症は、皮膚の色素低下や増強以外に症候性(他臓器に合併症を持つ)の場合がある。例えば、症候性眼皮膚白皮症の一つであるHermansky-Pudlak症候群の1型、4型では30歳以降に致死的な間質性肺炎の合併がほぼ必至であり、若年期の臨床所見から病型を推測するのは困難である。残念ながら未だ確立した治療法はないものの、遺伝子診断により今後来しうる合併症の予測が可能となり、個々の病型に応じた適切な患者さんへの指導やフォローアップが可能となる。
さらに、これら原因遺伝子の機能は未解明の部分が多く、その機能解明は、将来の根本的治療法に繋がる架け橋となりうる。

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公開日: 2023-01-30  

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