乾癬では健常人と比べ血清progranulin(PGRN)濃度が有意に増加し、乾癬の重症度指標であるPASIと相関したが、関節症状の有無で差異はなかった。また血清PGRN濃度は血清中IL-17及びIL-22濃度と相関した。 培養表皮細胞においてPGRN添加によりIL-23 mRNA発現量が増加した。さらに種々のサイトカインを添加した際のPGRN mRNA発現量を検討したところIL-22、IL-36γ、TNFα添加によりmRNA発現量が増加した。IL-23、IL-22、IL-36γ、TNFαは乾癬の病態で重要であることからPGRNはサイトカインネットワークを介して乾癬の病態に関与すると考えられた。
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