研究課題/領域番号 |
18K16066
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
宮城 拓也 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00631988)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | HTLV-1 / 紫外線 / PGE2 / PD-L1 / TARC/CCL17 / 免疫チェックポイント |
研究成果の概要 |
PGE2はMAPシグナル経路やPI3K-Akt-mTORシグナル経路を活性化し、NF-kBに関連したsurvival signaling pathway の活性化した。加えて、Cytokine and inflammatory response pathwayおよびtoll-like receptor pathwayにも関与していた。特にPD-L1を中心とした免疫チェックポイントに関連した因子の発現を増強した。フローサイトメーターでもPGE2はHTLV1感染細胞のPD-L1発現を1.3~2.6倍程度増強した。また、HTLV1感染細胞のTARC/CCL17の産生を増強することも見出した。
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自由記述の分野 |
皮膚科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PGE2の刺激を受けたHTLV1感染細胞はCCL17を分泌し、CCL17の受容体であるCCR4陽性のT細胞を誘導し、CCR4陽性のウイルス感染細胞を増加させている可能性が示唆された。HTLV1は乳汁および精液を介して垂直・水平感染するが、乳汁および精液はPGE2を豊富で、乳汁・精液中のHTLV1感染細胞はCCL17を多く産生している可能性が高い。本研究結果からHTLV1の垂直・水平感染の機序が明らかになった。また、HTLV1感染細胞がPGE2刺激を介して免疫チェックポイントを発現し、宿主内で生存している可能性があり、免疫チェックポイント阻害薬がATLに有用である可能性を示唆している。
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