白血病発症に促進的に作用するレトロウイルスMOL4070Aをマウスに感染させ、内在性の遺伝子発現変化を誘導するin vivo mutagenesisを行い、白血病発症に至る期間を比較した結果、コントロールマウスと比較してPtip cKOマウスは白血病の発症が有意に促進された。さらに、白血病を発症した Ptip cKOマウスの腫瘍細胞から DNAを抽出し、ウイルス特異的なプライマーを用いて inverse PCRを行い、ウイルス挿入遺伝子部位を同定した。その結果、Evi1遺伝子の高発現がPtipの機能欠失と協調的に作用し、白血病の発症を促進させることを明らかにした。
|