ATLに対するTCR遺伝子導入Tリンパ球(TCR-T)療法の開発のためにNY-ESO-1特異的TCR-Tの抗腫瘍活性と、活性増強の可能性について検証した。①ATL患者末梢血中の腫瘍特異的CTLにおけるPD-1発現が、サイトカイン産生の減弱と関連していることを証明した。②患者由来ATL細胞におけるNY-ESO-1発現を証明した。③健常人由来NY-ESO-1特異的TCR-Tの抗原特異的細胞障害活性をin vitroで証明した。また、低トリプトファン、高キヌレニンの環境下において、NY-ESO-1特異的TCR-Tの細胞株に対する細胞障害活性が低下する傾向にあることをin vitroで確認した。
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