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2020 年度 研究成果報告書

EVI1発現異常に起因する血液疾患発症メカニズムにおけるMPLの重要性の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16105
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

片山 紗乙莉  東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 助教 (50812278)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードEVI1 / GATA2 / 巨核球 / 血小板 / 白血病
研究成果の概要

3番染色体逆位・転座による白血病は、血小板増多を伴うという特徴がある。この白血病では、EVI1遺伝子の過剰発現と、GATA2の発現低下が生じる。本研究はこの白血病において血小板増多がおこるメカニズムを、マウスを用いて解析した。EVI1遺伝子過剰発現により白血病発症前から巨核球およびその前駆細胞の増加がみられた。また、EVI1遺伝子過剰発現とGATA2遺伝子発現低下を同時に再現することで、巨核球・血小板増多を伴う白血病が再現された。本研究によって、EVI1遺伝子とGATA2遺伝子の協調作用によって、血小板増多を伴う白血病が発症することが明らかとなった。

自由記述の分野

血液および腫瘍内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

3番染色体長腕q21とq26との逆位・転座は、急性骨髄性白血病の約1-2%でみられ、予後不良因子として知られている。本研究ではこの予後不良白血病の特徴である巨核球・血小板増多を再現する系を確立した。巨核球は造血幹細胞の静止期維持や増殖の制御に関与していることが報告されており、巨核球が白血病幹細胞を静止期にとどめることが白血病の予後不良に関与している可能性が考えられる。本研究で確立した3q21q26-EVI1::Gata2+/gfpマウスモデルを活用してEVI1による巨核球分化の制御機構を知ることが予後不良の白血病の治療につながる知見をもたらすことが期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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