今後の研究の推進方策 |
レポーターマウスおよびKOマウスの解析から、SATB1がCD83, CD86, MHC class 2の発現制御にかかわっている可能性が高い。CD86および、MHC2の発現量調節の一端は、MARCH1というubiquitin ligaseがCD86とMHC2の分解を行うことによってなされているが、膜型CD83(mCD83)はMARCH1を抑制する作用があり、結果的に分解されなくなったMHC2とCD86の発現上昇を促す、ということがわかっている。 KOマウスにおいてMARCH1を含めた、CD83, CD86, MHC class2の発現に関与する遺伝子の発現解析が必要である。また、既に作成済みであるFlagタグ付きビオチン化SATB1発現マウスを用いた、Chip Seqence assayを行うことでSATB1が制御しているCD83, CD86, MHC class2の関連遺伝子が何であるかを同定する。
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