• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

多発性骨髄腫におけるMDSCによる免疫制御機構の解析および治療への応用

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K16125
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

志村 勇司  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00714685)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード骨髄由来抑制細胞 / 多発性骨髄腫 / CCL5 / MIF / 抗腫瘍免疫 / 免疫調整薬
研究成果の概要

健常人由来の血液細胞と多発性骨髄腫由来細胞株を共培養することで、通常はごく少数しか存在しない骨髄由来抑制細胞を血液細胞から誘導することに成功した。この誘導に関わる物質を調べてみると、サイトカインの一種であるCCL5およびMIFと呼ばれる分子が骨髄由来抑制細胞の誘導に関わっていることが解明された。さらに、すでに一般的に使用されている多発性骨髄腫に対する薬を検討した結果、免疫調整薬と呼ばれる薬に骨髄由来抑制細胞を選択的に低下させる効果があることもわかった。免疫調整薬は、血液細胞にも影響を与え、骨髄由来抑制細胞を産生しにくくさせる効果があった。

自由記述の分野

血液内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、腫瘍に対する免疫療法は、従来の治療に難治性であった患者に対しても劇的な効果を示す可能性があることから注目を浴びている。一方で、免疫療法に対する治療抵抗性の一因に腫瘍による免疫抑制が挙げられており、その克服が課題となっている。本研究は、腫瘍による免疫抑制の主体と考えられている骨髄由来抑制細胞がどのように誘導されるかを一部解明したものであり、今後、骨髄由来抑制細胞を制御し、免疫療法の効果を高める戦略を開発する上での礎となると考えている。また、既存の多発性骨髄腫に対する薬による骨髄由来抑制細胞への効果についても解明しており、今後の治療反応性予測などにも応用できる可能性がある。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi