シェーグレン症候群(SS)様唾液腺炎を自然発症するRORγt-TgマウスにおけるRORγt antagonist (A213)の治療効果と、その作用メカニズムにおけるNr4a2の意義を明らかにするため、6週齢雌の同マウスにA213あるいはPBSを投与した。投与後の唾液量と唾液腺のfocus scoreはA213投与群で有意に改善した。頸部リンパ節(CLN)のCD4+CD25+Foxp3-細胞はA213投与群で有意に減少した。A213は同マウスのCLNにおけるエフェクターT細胞を抑制し、SS様唾液腺炎を改善させた。同マウスの胸腺におけるNr4a2の意義に着目し、さらなる解析を進めている。
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