研究課題/領域番号 |
18K16144
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
夏目 統 浜松医科大学, 医学部, 助教 (20649115)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ピーナッツアレルギー |
研究実績の概要 |
ピーナッツアレルギーに対するごく微量経口免疫療法(VLOIT study)の登録人数が介入群が16人/目標20人、除去群が11人/目標40人まで登録が進んだ。 ただ、研究途中からCOVID19感染拡大があり、外来受診、病院定期受診が減少した。 ピーナッツアレルギーの完全除去者、かつ、1.4g以下で症状誘発のある重症者が対象であるが、現在の感染拡大の状況では病院での負荷試験自体を希望されず、リクルートが遅れている。 また、免疫グロブリンのaffinity検査が困難な状況となり、IgG4等で耐性獲得のメカニズム検索に変更が必要になった。しかし、これに関してもIgG4検査が、COVID19感染拡大のために新規受注の制限、中止がつづいており、検査についても遅滞が発生している。 現状では、リクルートの継続、介入継続、検体保管を継続していく予定である。ただ、現状までのVLOIT介入群の14人はいずれもピーナッツアレルギーは改善傾向であり、ごく微量のピーナッツ抗原摂取がピーナッツアレルギーの耐性獲得に有用な可能性があり、これを明らかにしていく必要がある。また、本介入では有害事象は認められておらず、安全に行える経口免疫療法としての可能性がある。 いずれにしても、介入群、除去群共に参加者を増やすため、近隣病院への研究案内を行いリクルートの強化が必要である。また、現在検体保管しているものを、随時IgG4測定など免疫学的評価も進めていく必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID19感染拡大のために受診者数の減少している。 また、IgG4の検査受託中止が継続されている。 リクルートの強化を行っていく。
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今後の研究の推進方策 |
近隣病院への周知を行い、研究対象者のリクルートを強化する。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID19感染拡大に伴い、検査の受注延期・中止が起きたため。
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