研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SLEの新規治療薬を見いだすため, その発症機序に着目し, 後天的遺伝子制御に関与するメチル化DNAとmRNAを検索した. SLEのCD4陽性細胞で, カテプシンE(Ctse)のCGCG配列の低メチル化によりメチル化感受性転写因子Kaisoの結合が阻害され、Ctseの発現が亢進し, Pdcd4 mRNAの発現亢進を介してIL-10分泌が亢進することを確認した。Ctse は少なくともSLEにおけるIL-10の高発現に関連しており、更なるCtseの機能解析にて、SLEの病態解明や新規治療ターゲットになりうることが期待される。
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